誠の誓い
軽々と桶を2つ持つ永倉と部屋に戻ると

藤堂が呼びに行ったらしく

森本が沖田を診察していた



「先生どう?お兄ちゃんどう?」

「今、診てるから静かに!」

「はい」




「ふぅー」

診察を終えた森本がひと息吐くと


「どう?大丈夫だよね!ねぇ!!」


「ふふっ 大丈夫だよ
少し無理したんじゃないかな
胸の音は、前と変わらないよ」


「悪くなってないんだな?」


「そうだよ」


「よかったぁ~」




森本をはじめ、幹部らが

縁のあまりの取り乱しように呆れる




「うぅ~ ん? 皆、どうしたの?」


「お兄ちゃん!!」


「縁~おいで」



沖田が布団を開けると縁は、飛び込んだ


1度、目撃している土方が


「さみしいと甘えるそうだ……」


説明する



「クスクス
本当に仲の良い兄妹ですね
心配し過ぎて、顔色悪い…って
熱があるじゃないか」


森本がため息漏らす



寝つきが早く


すでに寝てしまった2人を見て




「今夜、僕が看病します
皆さん、休まれて下さい」



「すみません
お願いします」



森本に任せることにした


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