いつか私に恋をして


握力も、気力もなにもかも
なくなっていた。

与えられる、食事
それを吐き出す毎日。

何日これを繰り返しただろう。
何年これを繰り返しただろう。

お父さん、お母さんに
なにを思えば私は、戻れるのだろう。

いままでされたことを
たった手を握りしめられただけで
許されると思っているのだろうか? 

私は、そんなに甘くみられているのだろうか?

冷たくて苦しくて、息も出来なかったあの日を
私は、忘れるつもりだって、忘れたつもりだってない。


やってはいけないこと、やったら戻れなくなること
そんなことさえあの人達はわからなかったのだ。

今さら私と、あなたがわかりあえるわけがない。


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