背伸びして、キス


「ほんとすごいな」



感心したような声に顔をあげると、一条さんが私たちの様子を見に来ていた。
いけない、子どもと一緒になってはしゃいじゃった。
みっともないところ見せちゃった・・・。


こんなんだから、子どもだって言われるんだよね・・・。



「一条さん・・・」

「これ、トンネルつくらねぇの?」

「え?」

「俺が子どもの時よく山作ってトンネル掘ってたんだよ。懐かしいな」





一条さんは呆れた顔一つしないで笑ってそう言う。
少しホッとした自分がいた。



「トンネル!?トンネル掘る!」



子どもたちもノリノリだ。



「じゃあ、お姉ちゃんとこのお兄ちゃんとで掘っていくから応援してね!」

「うん!する!」




私はそう言うと一条さんと顔を見合わせた。
微笑んでくれる一条さんに笑って返して頷いた。




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