背伸びして、キス


そう思うのに・・・。



公園は、こんな時間にはもう誰もいなくて。
昼間は子どもたちでにぎわっている公園が夜はこんなにも寂しい場所になる。


ベンチに座り空を見上げた。



「最低だ、私・・・」



洋介さんの邪魔をしたくない。
そう思ってたのに、思いきり邪魔をしてる。

きっと困らせてる。



声を聞けただけでよかったはずなのに。
我慢できてたはずなのに。


なんでこんなに私はフラフラしちゃうんだろう。
人の言葉ですぐに不安になって。



どうして、ちゃんと我慢が出来ないんだろう。



大人になりたいって思うのに。
こんなんじゃ全然なれてない。



「やっぱり、謝ろう・・・」



ごめんなさいって。
ゆっくり体を休めてねって。


わがまま言ってごめんなさいって。



スマホを取り出す。
洋介さんからの着信がたくさん入ってた。


・・・ごめんなさい。




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