背伸びして、キス


そして、体育祭当日。
私が出るのはクラス対抗リレーと、障害物競走。
そして、応援合戦のチアをすることになった。


応援合戦は立候補で決まる。
今まで興味なかったけど、今年は自分で立候補した。



「いやぁ、彼のためにそんなに頑張るとはねぇ」

「べ、別に洋介さんのためじゃないから!」

「はいはい」



意味深な笑みを浮かべる涼子ちゃん。
私だって、張り切りすぎてるってわかってる。




「誰かが来てくれるの、久しぶりだもんね」

「・・・うん」




涼子ちゃんもそのことを知っていてくれてる。
よかったね、って言われて嬉しかった。



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