背伸びして、キス
「相手は大人の男の人でしょ。周りには一華よりもっと色気のある大人の女がたくさんいるわよ、きっと。その中で輝いて見つけてもらわないと」
「うっ・・・、ハードル高いよ」
「若いってのはある意味武器にはなるけど、高校生っていうのは逆に足かせになるかもねぇ」
「りょ、涼子ちゃんッ、どうしたらいいのかな・・・」
せっかく好きになれた人だもん。
うまくいきたいって思うし、その人にも私を見てほしいって思う。
「ま、焦らず頑張りなさい」
「・・・はい」
「思ってることはちゃんとはっきり言う事。それは、彼に対してだけじゃなくて、ね!」
「う、ん・・・」
思ってることをはっきり・・・。
私には、一番難しいことかも・・・。