生徒会長と私の秘密 ～愛を誓う

暫くすると白衣を着た50代の医師が検査結果を告げに部屋へ入って来た。
亜美の予想通り足首は捻挫だった。ただ思っていたより酷く全治3週間と診断された。

「捻挫は癖になりますからしっかり治したほうが良いですね。暫くは松葉杖を使われるといいでしょ。それより……」

え？なに？なにか悪い病気が見つかったの？先生？…
早く教えて！ううん言わないで…ああ…こわい…

医師は暫く検査結果の数値を見て居た。

「先生？亜美は他にどこか悪いところでも？」

不安に思っている亜美の代わりに翼が聞いてくれた。

「ちょっと…貧血が有りますね？」

もう深刻そうな顔するから心配するじゃない。

「あー吃驚した。先生脅かさないで下さいよ！私、立ち眩みは小さい頃から良く有るけど？貧血なんて大したことないですよね？」

「立花さん？貧血を甘く見てはいけませんよ！色んな病気が隠れている事があるんです。今のところ薬を飲むほどでは無いですけど食事などで鉄分を取るなど気にかけるようにしてください。それから立ちくらみが酷いようでしたらもう一度詳しいく検査した方がいいですね」

「はい…」

「またなにかありましたら、では失礼します」と言うと医師は病室を出て行った。