かわいいヤンデレ、クールなやんでれ。
「おはよ、はなちゃん」
「…………お、はよ」
「朝からそんなんで大丈夫なの」

朝一番、いつもと変わらぬこの強烈な眠気。
別に夜更かししてるわけではないんだけど、と朝から爽やかな近所のイケメンを眺める。

いいなぁ、長いまつげ。
うわ、目の色素うっすー

それにこの人、
「あ、見てみて! ジョガリコ新しい味出てるって!」

女子かい!
ナチュラルにうちの腕掴んでるし。

「………爽ちゃん、おごれー」
「は!? この前賭けしておれ勝ったじゃん!! あ、今日のメロンパンはなちゃん買ってよ」
通りすがりのコンビニで、ウーロン茶を爽ちゃんのカゴに入れようとすると、ジョガリコで防がれてしまった。
賭けなんてよく覚えてるなぁ……。
「残念、今日は乙女に手作り弁当なんで。財布持ってきてないわ」
「じゃあ、そのはなちゃん渾身の手作り弁当貰ってくね」
「ピーマン入ってるよ」
「え」

昔から家が隣なこともあって、しょっちゅう遊んでた仲なんだけど。
なんだかなぁ、どんどんかっこよくなってるし。
性格は………色んな意味で変わってない。

でも、最近背も高くなって、体つきも男らしくなって。
どうしても意識しちゃってる自分がいるのも……事実。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop