Where it is stuckー滞っている場所ー
二人は、お互いに笑いあうと、リビングへと体を向けた。


「藍斗、どうするんだろう、」


「なにが?」


無駄に長い廊下を、ゆっくり二人は歩いていく。


「遺体に、面会させてもらえるのかな?」


「さあな、それは俺の知ったこっちゃない」


高崎の返答を聞くと、ですよね、とでも言うように、苦笑いをした。


「なんだよ」


高崎は、秋鹿の苦笑いの理由が分からなかったようだ。


それを見て秋鹿はさらに笑うと、扉の前ですっと止まり、高崎のほうを振り向き


「涙さ、すっげえ笑うの下手だよね」


と、笑った。


「な、なんだよそれ、、」


高崎は、面食らったように、言いよどむ。

< 57 / 69 >

この作品をシェア

pagetop