僕のための 政略結婚

別に女慣れ している訳ではない
確かに 大学生の頃は 若かったから 頭では無く本能で動いていたかもしれない。

僕のまわりの 女たちは 全てと言ってもいい程 僕では無く 僕の背後にある親の財力に 魅力を感じて言い寄ってきた。
サークルでも 飲み会でも 女性の方から 寄ってきた。
ほとんど女性が 隙あらば ベットまで 持ち込もうと 必死の女性たちを 見ていると 僕は 傷ついた・・・

既成事実を つくりあげてでも そんなに 勝ち取りたい 僕の未来の隣のポストなのか?
バカらしい・・・ 僕は そんな浅はかな 考えの女性を 金では無く
自分に目を向かせたかった。

避けても 避けても 言い寄ってくる女性たち・・・
『酔っちゃったみたい 少し休みたいの』は 何の 合言葉かと思うくらい 企みのある奴らが 使う言葉だ。

相手が仕掛けてくるモーションは 乗ってやった。そして 抱き潰した。

2回目からは 金では無く

僕に抱かれたくて モーションをかけてくるくらいに・・・・・・してやりたかった。

そして 僕に堕ちた女たちには 2度目は 無かった。

・・・そう 同じ女は 抱かなかったからだ

些細な 抵抗・・・
こんな女たちと同じ空気を吸ってると 思っただけで
胸の奥が 温度を下げフリーズしていく 感覚に苦しまされた。





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