夫の教えるA~Z
そりゃあ、ね。
私、わりかし結婚願望強くって、
コレ逃したら後はないって思ったし。

“イロイロと” 問題はあるにせよ、対外的にはこれ以上はないくらい、ハイスペックなダンナサマ。

贅沢だって分かってる。


だけど………さ。
新婚さんなんだよ?私達。

せめて記念日くらいは一緒に過ごしてくれたっていいんじゃないのかなぁ。

彼は会社に行けばたくさんのヒトに囲まれているけれど、私にはダンナさましかいないんだから……

って、
ええい!
何をミジミジと。

私は、プルプルと顔を横に振った。

決めてたハズだよ?
こういうワガママ、言わないってさ。
忙しい彼に “面倒だな” って思われたく無いもん。


そうよ、そうだよ。
これで……


「これでイイのだ!」


大きな声の独り言が、深閑とした部屋に響いて、私は小さく溜め息をついた。

ハア……
やっぱり、寂しいや。



…………
それから更に1週間、ちょうど今の曇天の冬空のように、どことなく沈んだ日々が続いていた。


こうして迎えたイヴ前日。
溜まりに溜まった鬱屈は、
思わぬきっかけが呼び水となって、

とうとう

爆発してしまったんだ___
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