夫の教えるA~Z
「そっか。
……なあ、トーコ。俺も一回、姉貴のジムに行って、レッスン受けてみようかな」
「へ?」
スットンキョウな声をあげるトーコ。
「なーんか、珍しいですね。
いつも、『姉ちゃんのいる場所には寄り付きたくない』って、トーコがジムに誘っても一回も行かなかったのに」
「え、そ、そうだっけ?ハハハ…
いや、そんなことはないよ、たまたま忙しかったからかな~。
…それに、トーコが働いてるとこも見てみたいしさ」
快活に笑って誤魔化す俺に、彼女は訝しげな顔つきをした。
「まあ、それは構わないですけど…
トーコが働くのは、平日の昼間だけですよ?」
「あ、そう。
…まあ、いいよ。働いてる場所が見れるだけでもさ」
「はあ…」
少し首を傾げながらも、再び始まった彼女の話に相槌を打ちながら、俺は、さっきトーコから聞いた情報を心の中で整理していた。
これは、まったくのカンだが…
際どい女性遍歴の中に長年身をおいてきた俺には分かる。
間違いなく、そいつが怪しい。
3年間の俺の片想いに全く気づかないほど鈍いド天然トーコに、微妙な男女の機微など感じられる筈もない。
ちゃんと自分の目で見、肌で感じて確かめなければ_____
《tにつづく》
……なあ、トーコ。俺も一回、姉貴のジムに行って、レッスン受けてみようかな」
「へ?」
スットンキョウな声をあげるトーコ。
「なーんか、珍しいですね。
いつも、『姉ちゃんのいる場所には寄り付きたくない』って、トーコがジムに誘っても一回も行かなかったのに」
「え、そ、そうだっけ?ハハハ…
いや、そんなことはないよ、たまたま忙しかったからかな~。
…それに、トーコが働いてるとこも見てみたいしさ」
快活に笑って誤魔化す俺に、彼女は訝しげな顔つきをした。
「まあ、それは構わないですけど…
トーコが働くのは、平日の昼間だけですよ?」
「あ、そう。
…まあ、いいよ。働いてる場所が見れるだけでもさ」
「はあ…」
少し首を傾げながらも、再び始まった彼女の話に相槌を打ちながら、俺は、さっきトーコから聞いた情報を心の中で整理していた。
これは、まったくのカンだが…
際どい女性遍歴の中に長年身をおいてきた俺には分かる。
間違いなく、そいつが怪しい。
3年間の俺の片想いに全く気づかないほど鈍いド天然トーコに、微妙な男女の機微など感じられる筈もない。
ちゃんと自分の目で見、肌で感じて確かめなければ_____
《tにつづく》