夫の教えるA~Z
「全く、結婚は来年とか言ってたくせにさーあ。まさかこんなに巻いてくるなんて思わなかったよ」
「アハハハー、ゴメンゴメン。トーコには早く言おうと思ってたんだけどさ。なにせ…
(ツワリがひどくってね)」
最後の方はウェディング・ドレスの裾を両手で持ち上げ、しゃがみこむようにして、実果ちゃんはわたしに耳打ちした。
そう、実果ちゃんの結婚の予定が半年も早まった理由は、いわゆる授かり婚。白木くんのフライングってわけだ。
そのせいもあってか、新郎席の白木くんは、同僚の男の子達に囲まれ、もみくちゃにされている。
もみくちゃに…あ、どつかれた。あ、飲まされてる。あー…なんか、もうモザイクかかっちゃってる。
白木くんと実果ちゃんとわたしは、会社の同期で、入社したての頃からよくつるんでいた。
地味目のグループだった私達だったけど、その頃から実果ちゃんは、隠れたところで人気があった。
しっかり者で親切で、そつなく仕事をこなすわりに控え目だってことで、おじさま方や、お兄さま達からも人気があった。
白木くんの今の受難は、おそらくそのためだ。
そして…
白木くんも、女子社員から人気がある。
白木くんは、バッキバキのイケメン君ってわけじゃない。
ぽっちゃり体型で、背も実果ちゃんより低いくらいで、どっちかといえばぬいぐるみ系、癒し系のルックスだ。
でも、会話が面白くて芸達者だし、彼がいると、皆がホンワカした空気になる。
加えて仕事はバリバリできる。3か国語ペラペラの国際部の期待の星だ。
実のところ、ロッカールームの秘密の女子界では、そういう男の子の方が、ヘタなモテ男気取りより、人気があったりするものだ。
そのせいか、わたしがさっきお手洗いに行った時、『実は実果ちゃんの方が、白木くんのフライングを誘発した』という噂を、まことしやかに周りに吹聴している女子に遭遇した。
あまりに腹が立ったので、トーコはさっき、その女の席にこっそりプープークッションを置いてきた!
いたずら妖精、トーコなのだ。
で、3人の中の一番のみそっかすがトーコなのだが…
「アハハハー、ゴメンゴメン。トーコには早く言おうと思ってたんだけどさ。なにせ…
(ツワリがひどくってね)」
最後の方はウェディング・ドレスの裾を両手で持ち上げ、しゃがみこむようにして、実果ちゃんはわたしに耳打ちした。
そう、実果ちゃんの結婚の予定が半年も早まった理由は、いわゆる授かり婚。白木くんのフライングってわけだ。
そのせいもあってか、新郎席の白木くんは、同僚の男の子達に囲まれ、もみくちゃにされている。
もみくちゃに…あ、どつかれた。あ、飲まされてる。あー…なんか、もうモザイクかかっちゃってる。
白木くんと実果ちゃんとわたしは、会社の同期で、入社したての頃からよくつるんでいた。
地味目のグループだった私達だったけど、その頃から実果ちゃんは、隠れたところで人気があった。
しっかり者で親切で、そつなく仕事をこなすわりに控え目だってことで、おじさま方や、お兄さま達からも人気があった。
白木くんの今の受難は、おそらくそのためだ。
そして…
白木くんも、女子社員から人気がある。
白木くんは、バッキバキのイケメン君ってわけじゃない。
ぽっちゃり体型で、背も実果ちゃんより低いくらいで、どっちかといえばぬいぐるみ系、癒し系のルックスだ。
でも、会話が面白くて芸達者だし、彼がいると、皆がホンワカした空気になる。
加えて仕事はバリバリできる。3か国語ペラペラの国際部の期待の星だ。
実のところ、ロッカールームの秘密の女子界では、そういう男の子の方が、ヘタなモテ男気取りより、人気があったりするものだ。
そのせいか、わたしがさっきお手洗いに行った時、『実は実果ちゃんの方が、白木くんのフライングを誘発した』という噂を、まことしやかに周りに吹聴している女子に遭遇した。
あまりに腹が立ったので、トーコはさっき、その女の席にこっそりプープークッションを置いてきた!
いたずら妖精、トーコなのだ。
で、3人の中の一番のみそっかすがトーコなのだが…