夫の教えるA~Z
受付を終えて通された検査スペース。
長く広い病院の廊下には、短いガウン姿の老若男女で溢れている。
ガウンの下はなるべく下着のみと言われたのでそうしているが、これってサイズ合ってるんだろうか…
足が長すぎるからかもだが、丈が膝上になってしまっていて少し恥ずかしいし、こころなしか、隣に座ったオッサンにチラチラ見られている気もする。
そんな引っ掛かりはありながらも、軽く20はありそうな検査項目を俺は《《順調に》》こなしていった。
血圧検査。
「くっ、こいつ、なかなか締め上げてきやがやりますね」
「あ、喋っちゃダメですよ~、あと、対抗しようとして上腕筋に力入れるの止めてもらっていいですか~。値おかしくなるんで」
採血。
「す、すいません。俺、注射って小学生の頃の予防接種以来でして」
「あらぁ、そうですか。フフフ…今日はね、このアンプルに5本分、血をとるんですよぉ~」
「!!!」
「はぁ~い、お注射しましょうね~。
こわくないですよぉ~…
はい、いま2本目、アンプル変えますね…」
「お、お姉さん。少し気分が…」
「あら、本当にお顔の色が悪いみたい。でしたら奥で少し休んでいかれます?」
彼女が指差したのは、薄暗い奥のベッド。目を凝らすとそこには、夥しい数の点滴に採血パックが。
「大丈夫です!」
「あらそう、残念ね、フフフ…」
身体中の血を搾り取られる!
身の危険を察した俺は、残り3本の採血を無理やり笑顔で乗り切ると、ほうほうの体で部屋を出た。
長く広い病院の廊下には、短いガウン姿の老若男女で溢れている。
ガウンの下はなるべく下着のみと言われたのでそうしているが、これってサイズ合ってるんだろうか…
足が長すぎるからかもだが、丈が膝上になってしまっていて少し恥ずかしいし、こころなしか、隣に座ったオッサンにチラチラ見られている気もする。
そんな引っ掛かりはありながらも、軽く20はありそうな検査項目を俺は《《順調に》》こなしていった。
血圧検査。
「くっ、こいつ、なかなか締め上げてきやがやりますね」
「あ、喋っちゃダメですよ~、あと、対抗しようとして上腕筋に力入れるの止めてもらっていいですか~。値おかしくなるんで」
採血。
「す、すいません。俺、注射って小学生の頃の予防接種以来でして」
「あらぁ、そうですか。フフフ…今日はね、このアンプルに5本分、血をとるんですよぉ~」
「!!!」
「はぁ~い、お注射しましょうね~。
こわくないですよぉ~…
はい、いま2本目、アンプル変えますね…」
「お、お姉さん。少し気分が…」
「あら、本当にお顔の色が悪いみたい。でしたら奥で少し休んでいかれます?」
彼女が指差したのは、薄暗い奥のベッド。目を凝らすとそこには、夥しい数の点滴に採血パックが。
「大丈夫です!」
「あらそう、残念ね、フフフ…」
身体中の血を搾り取られる!
身の危険を察した俺は、残り3本の採血を無理やり笑顔で乗り切ると、ほうほうの体で部屋を出た。