夢の続きは隣の部屋で…
「ごちそうさまでした…っと。いやぁオムライス初めて食ったけど、一番うまいな」
3人が食事を終えると、颯太はその場でグーッと背伸びしてカーペットに寝転がる。
「あっ、片づけ手伝います」
拓登が食べ終えた食器をまとめだしたのを見ると、乃里花はすかさず立ち上がる。
「いいから座ってれば?」
「これくらいやらせて下さいっ」
半ば強引に食器を奪うと、乃里花は小走りでキッチンへと向かった。
「ちょっ、俺トイレ行ってくらー」
寝転がってくつろいでいた颯太が、一言そう告げるとトイレへと席を立つ。場には乃里花と拓登2人だけになった。
一瞬にして少し…いや、だいぶ気まずい空気が流れる。
「あの―…」
洗い物をしていた乃里花はだいぶ悩んだが、勇気を振り絞ってここ数日ずっと胸にたまっていた質問を投げつけることにした。
「あの…さ、私のこと、覚えてる??」
拓登のほうをみることは出来なかった。
「……あー、、なんか、幼稚園のときの知り合いらしいな、俺ら。」
「えっ、、覚えてて…」
まさかの返事に思わず顔をあげる。拓登は乃里花に背を向け、テーブルに敷かれたランチョンマットを片づけているところだった。
「でもわりぃ、思い出せねー」
その一言に乃里花の淡い期待は一気に崩れた。
思わず涙ぐんだが、今は必死に堪えようと、ギュッと唇をかんだ。
「…そ、そっか、そうだよね、もう10年も前の話だもんね。ごめんね急に変なこと聞いて」
「いや、こっちこそ…」
また無言の時間がやってくる。
2人が顔を合わすことはなかった。
3人が食事を終えると、颯太はその場でグーッと背伸びしてカーペットに寝転がる。
「あっ、片づけ手伝います」
拓登が食べ終えた食器をまとめだしたのを見ると、乃里花はすかさず立ち上がる。
「いいから座ってれば?」
「これくらいやらせて下さいっ」
半ば強引に食器を奪うと、乃里花は小走りでキッチンへと向かった。
「ちょっ、俺トイレ行ってくらー」
寝転がってくつろいでいた颯太が、一言そう告げるとトイレへと席を立つ。場には乃里花と拓登2人だけになった。
一瞬にして少し…いや、だいぶ気まずい空気が流れる。
「あの―…」
洗い物をしていた乃里花はだいぶ悩んだが、勇気を振り絞ってここ数日ずっと胸にたまっていた質問を投げつけることにした。
「あの…さ、私のこと、覚えてる??」
拓登のほうをみることは出来なかった。
「……あー、、なんか、幼稚園のときの知り合いらしいな、俺ら。」
「えっ、、覚えてて…」
まさかの返事に思わず顔をあげる。拓登は乃里花に背を向け、テーブルに敷かれたランチョンマットを片づけているところだった。
「でもわりぃ、思い出せねー」
その一言に乃里花の淡い期待は一気に崩れた。
思わず涙ぐんだが、今は必死に堪えようと、ギュッと唇をかんだ。
「…そ、そっか、そうだよね、もう10年も前の話だもんね。ごめんね急に変なこと聞いて」
「いや、こっちこそ…」
また無言の時間がやってくる。
2人が顔を合わすことはなかった。