ぼっちな彼女と色魔な幽霊

画面の中には、才伽ちゃんと二嶋くんと遠矢くん……そしてヨウが並んでる。

見慣れないブレザーの制服を着て胸元に花をさして黒板の前で笑っている。

たぶん卒業式の写真なんだろうな。

「なんで見たかった?」

わたしは少し考えて

「遠矢くんの友達のリョウって名乗る人が夢枕に立って、自分の身体に戻れないって言うから。本当にそんな人が実在するのかと思って」

と言うと、少し口元が笑った。たぶん信じてなくてバカにしてる顔。

「同じ顔してた」

「へえ」

「現実も甘いカレーしか食べれないの?」

訊くと、それに答えず表情が引き締まる。

「なんで? 知り合い?」

「……行きずり?」

「よくわかんねーな」と、スマホをわたしの手から受け取る。

「……なんで眠ってるの?」

わたしは訊いた。
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