ぼっちな彼女と色魔な幽霊

「俺さ、学校で、この世界と別の次元の世界が繋がってる扉を開けてしまったらしいんだ。そのせいで、身体から魂が離れてしまって、意識が戻らなくなった」

別の次元に繋がってる扉?

美術部の子が言っていたことを思い出した。

『三時三十三分三十三秒に開けてはいけない扉があって、開けると幽霊に引きずり込まれる』

あの都市伝説の話と似ている――。あれは、本当だったんだ。

「そこで言われたんだ変なクソガキに。

俺たちの世界……三次元の世界に魂が戻るのは簡単だけど、一度魂と身体が離れてしまうと、二つのバランスがあわなくなるから、入ろうと思ってもうまく入れない。

だから三次元の世界で魂のレベルを上げて身体に入れるようにしなきゃいけないってさ。

その為には他人と関わりを持ったほうがいいって言われて、俺のレベルを上げてくれそうな人間を探してもらったんだ。

それがひな子だったんだよ。

空気の様な扱いをされているひな子と、見放された俺の魂の波長も合って俺が見えるようだったから丁度良かったし。

だから自分の学校にまた戻ってきたんだ。

ちなみに次元を越えると、記憶はなくなるらしくて俺、覚えてなかったみたいだ」

「わっわたしがヨウのレベルを上げる? なにそれ? どうやって上げるの?」
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