ぼっちな彼女と色魔な幽霊

朝からママに「怒る演技は、夕方にしてね」って、怒られちゃったじゃないか。

ぶすっとした顔で駅へと向かうと、ヨウも隣を歩いている。

「ちょっとなんで着いてくるのよ?」

「いや。俺も一緒に学校に行こうかと思って。あとヒナ公、友達いないみたいだから今日の昼飯も一緒に食べてやるよ」

「はぁ結構です」

「ついにお前を呪い殺すときが来たか」

「……わかったわよ」

「お前もさー、俺にそんな口きけるならクラスの奴らとも話せよな」

「余計なお世話!」と、睨むとヨウは消えた。
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