ほんとは優しい私のオオカミ ②
第三章

【八雲side】




私は八雲。



私の家は代々、愛染家につかえる雲の一族。



私はその八代目として八雲という名前を与えられ育てられた。



小さい頃から人一倍教養を受け、愛染家につかえるための知識を身に着けた。



私が零様を初めてお見かけしたのは7歳のときだった。



愛染家本家にてつかえている父のところに居を移したとき遠目から零様を見た。




なんて、か弱そうなお方なのだろうと思った。



肌は白く、女のように美しい顔立ちでとても時期愛染組の組長だなんて思えなかった。



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