スパイの姫
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そしてお昼休み
今日はお兄ちゃんの手作りのお弁当!
卵焼き美味しいなぁ…。

「そういえばさ!!!
涼風っていう暴走族知ってる?」

璃香がいきなり涼風について聞いてきた。
…なんかビックリしたな…

そういえばスパイどうしよう…。
今日いきなり逃げたから不審に思われるよね…。

「うん…もちろん知ってるよ?
どうして?」

すると璃香はいきなり照れた顔になった。

「じ、実はね?
璃香の一つ上のお兄ちゃんがね…


涼風の総長してるんだぁ…!!!!」

What?
今…なんと!?

東雲蓮!?
璃香のお兄ちゃん!?

「え?東雲蓮!?
そっか…」

「…花南は媚びたりとかしないの?」

え?なんで?
璃香は妹なのに?
なんでだろう?

璃香は少し切なそうな顔でこちらを見ている…。

「うーん…

正直暴走族はいい印象持たないんだよね…。
けど…璃香と東雲蓮さんは全然違う人間じゃないのかな?
だから璃香と関わったからって東雲蓮さんと仲良くなれるはずないでしょ?

けど…私は璃香と仲良くなりたいから媚びらないかな?」


「…んもぉ…

花南大好きーーー」

いきなり抱き着いてビックリしたけど…、
なんかこれはこれでいいのかな?

それより…スパイはどうしよう…。
お兄ちゃんに頼んで別の人に頼もうかな…。

そんな事を思った時教室に来るはずがない人が入って来た。
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