新撰組と闇を抱える少女
過去
『やめて...やめて...やめて!!』
『うるさい!黙れ!お前何ていらないんだよ!』
『そうよ!雅之さんの言う通りよ!』
まただそう私はいらないんだ
でも死なせてくれない
助けて助けて助けて
誰か!
誰か?
誰が助けてくれる?
横のおじさん?
近所のおばちゃん?
誰も見ない振りをしている
自分は自分で守らないと
警察に言おう
きっと助けてくれる
きっときっと
父と母を止めてくれる
多分いや絶対
自分でやらなくちゃ
自分が自分でなくなる前に



心に決めて電話する
『もしもし警察です。どうしましたか?』
『助けて下さい』
『どうしたんですか?』
『毎日毎日暴力を振られて死にそうです。助けて下さい』
『分かりました。では自分の家の住所は分かりますか?』
『はい。住所は、xxxです』
『分かりました。すぐに行きますから家の外で待ってて下さい』
『分かりました』


少女の通報により少女の両親は捕まった
捕まる前父と母
『お前なんていなければ!』
『死んでしまえ!ハッハッハ 1人では行けてけないくせに!』
そう叫んだ
みんな少女が可哀想だと思っていた
でも少女は泣くことも、怒ることもしなかった
少女の目は感情を持っていなかったのだ
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