無糖バニラ
仁奈は、口に手を当ててふふっと笑った。


「てかさ、わざわざそんなこと聞きに来た小嶋くんが、このはのこと好きなんだったりしてね」


そんな指摘に、ドキッと心臓が跳ねたけど、仁奈の面白がっている表情に、現実を見た。

危ない、危ない。


「そんなわけないでしょ」

「つまんなーい」

「つまんなくていいの」



外に出ると、太陽がジリジリ照らしてきて、学校の中にいる時よりももっと暑い。

長袖シャツをまくりたくなるけど、家までは我慢。
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