無糖バニラ
「やだ、手繋いじゃって。仲いいわね~」
言われると思ったけど!
翼ママが思っているのはきっと、子供時代の延長線上のようなもの。
「本当に、翼は昔からこのはちゃんのことが大好きなんだから」
からかうように軽く言う翼ママに、翼がくるっと振り向いた。
「そうだよ」
あたしと翼ママは、多分同じ表情をしているだろう。
真っ赤な顔で、目を見開いて。
この場所で、平常心を保っているのは、翼だけだ。
翼は、またあたしの手を強く引いて、お店を出た。
足元が……おぼつかない。
「こ、こら、翼ー!帰ってきたら話聞かせなさいよー!」
扉が閉まる直前、背中から叫び声が聞こえた。
言われると思ったけど!
翼ママが思っているのはきっと、子供時代の延長線上のようなもの。
「本当に、翼は昔からこのはちゃんのことが大好きなんだから」
からかうように軽く言う翼ママに、翼がくるっと振り向いた。
「そうだよ」
あたしと翼ママは、多分同じ表情をしているだろう。
真っ赤な顔で、目を見開いて。
この場所で、平常心を保っているのは、翼だけだ。
翼は、またあたしの手を強く引いて、お店を出た。
足元が……おぼつかない。
「こ、こら、翼ー!帰ってきたら話聞かせなさいよー!」
扉が閉まる直前、背中から叫び声が聞こえた。