孤独少女~Kiss Me~
ちゃんと挨拶はして来た。

しかし、愛純の話は嫌で陸をちょっと避けてた。



「落ち込んでないか、心配してたんや。せやけど、2人で話す時間なかなかないやんか。最近、どうしてるん」



「喜多見ん家で居候。落ち込んでもない」



みんな良くしてくれて、相田のキスのお陰。

寂しくて、悲しくて泣いてる時間はなかった。



「わかってたんやけど、頼ってくれへんな、愛李は……」



「愛純の彼氏になった時点で、友達かそれ以下でしかない」



「俺は愛李に頼られたくてしゃーない」



「断る」



キッパリと言った私に、陸は苦笑い。

以前の私なら、迷いながら断っただろうに。

強くなった……?

ちょっと、強くなってない!?



「何や愛李、変わったな;;」



「それ、私も思った」



「お前を変えたのは、喜多見か?」



「それはないな」



喜多見より、私は愛陽さんに助けられたから。

そして、相田とのキス。

養って貰ってるけど、うん……喜多見やない。

それだけは断言する事が出来る。
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