愛言葉ー溺愛ー

「お前、何も知らないんだ⋯」


「え⋯?どういう⋯⋯」


その彼の目の奥になにかいけないものが宿っているような気がして、怖くなる。


「ふふっ。いいねえとその顔。家畜でもそんないい顔出来るんだ⋯いいよ。教えてやる。」


余り彼を知らないせいなのか、初めて見るその表情はどこか恐怖を覚える。


「僕と彩芭は双子なんだ。よく似てるだろ?そして二人の兄がいる⋯。彩芭は立派な[鈴懸家]の一人なんだよ…?」


「え?で、でも彩芭くんは華宮で⋯」


必死で頭を働かせるも、分かるはずもなく、余計に分からなくなり、こんがらがるだけだった。
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