愛言葉ー溺愛ー
そう言ってしれっとした態度で部屋から出ていく祐。
「祭莉⋯」
彩芭くんが今にも泣きそうな、少し掠れた声で私の名前を呼ぶ。
「お前らうるせぇぞ。なに家ん中で走ってんだ?静かにしろ。」
少しの沈黙を破るように誰かがドアを開ける。
「玲兄っ!?」
下を向いていた彩芭がぱっと顔を上げる。
誰だろう?と顔を上げるとそこには────
「あっ!」
蘇る記憶。学校での出来事。酷く顔が強ばった。
「ん?お前⋯あの時の⋯⋯?」