愛言葉ー溺愛ー

そう言ってしれっとした態度で部屋から出ていく祐。



「祭莉⋯」


彩芭くんが今にも泣きそうな、少し掠れた声で私の名前を呼ぶ。


「お前らうるせぇぞ。なに家ん中で走ってんだ?静かにしろ。」


少しの沈黙を破るように誰かがドアを開ける。


「玲兄っ!?」


下を向いていた彩芭がぱっと顔を上げる。

誰だろう?と顔を上げるとそこには────



「あっ!」


蘇る記憶。学校での出来事。酷く顔が強ばった。


「ん?お前⋯あの時の⋯⋯?」

< 112 / 187 >

この作品をシェア

pagetop