恋愛と失恋の果てに。

私の好きな人。


それからもさゆりと遅くまで電話をして切った。
ふぅ……とため息を吐きながらベッドの上に
倒れ込む。
寝転びながらスマホをいじり着信履歴を見る。

阿部さんの気持ちは、以前にも聞いているが
まさか、恵斗さんまでもが……?

信じられない。
実感が持てないのが正直な意見だった。
相手は、カリスマモデル……次元が違い過ぎる。

そもそもかなり年下だし……。
19歳だっけ?これからたくさんの女性が
言い寄ってきそう。私なんかよる綺麗な女性とか

まぁ、それを言うなら阿部さんもだけど
阿部プロダクションの次期社長で、あれだけの
イケメン。世の女性がほっておくわけがない。

きっと阿部さんにも綺麗な女性が出会うことも
たくさんあるだろう。

ズキッ……

あ、まただ。
阿部さんのことを考えるとたまに胸が痛むように
なってきた。理由は、よく分からないけど
何だが……モヤモヤする。

私は、モヤモヤした気持ちを押し殺すように
寝ようとした。

でもそんな状況で寝れる訳もなく
一睡も出来なかった。眠いし……辛い。
スケジュールを見ると今日は、恵斗さんが
午前中まで大学。
私も今日は、精神科の診察日だったので
丁度良かったのだが

でも……何だが出歩きたくない。
昨日の今日で阿部さんや恵斗さんに会いにくいし
モヤモヤと考え過ぎて憂鬱になっていた。
気持ち悪い……。

< 221 / 235 >

この作品をシェア

pagetop