弱虫男子
ヤスの目はキラキラと輝きだし、

新しいおもちゃを見つけた子供みたいに

しまりのない表情になった。



それから俺の存在を

忘れてしまったみたいに

すごい勢いで駆け出し、


20メートルほど前を歩く

二人の背中に飛びついた。



何て言ったんだろう。



三人はおかしいくらい同時に振り返って


「マジ!?マジ!?」


とまくしたててきた。



「マジ!!大っ好きだー!!!」



楽しそうな三人に向かって


俺はバカみたいにデカイ声で叫んで走った。




三人を追い越しても俺は

止まることが出来なかった。

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