弱虫男子
部屋に戻っても興奮したまんまで

息苦しくて、涙がにじんだ。



俺はいやらしい人間だ。



誰かに取られるのが怖かった。


一人ぼっちであの子を好きだと

認めるのが怖かった。



ヤスに取れれるのが怖いんだ。



これから、彼女とどうなりたいのか

なんてわからない。


とりあえず今はこのままでいたかった。

ただのクラスメイト。



誰にも邪魔されたくない。



彼女が誰かのものにならないためには

俺のものにしなきゃいけない。



あの時俺はそう思ってしまったんだ。
< 39 / 206 >

この作品をシェア

pagetop