大切なきみへ
「朝からきっつー」
席に座って準備をしていると
「おい!彼女に振られた蓮」
仁王立ちの陽希がとんでもないことをドヤ顔で、
しかも大きな声で言う
「……嘘だろ
お前なあ、」
怒るというかもう笑っていると
「今日はみんなで蓮なぐさめんぞ!」
なんてまた大きな声で言う
「他校の女子紹介しようか?」
「いや、それはいーや」
“キーンコーンカーンコーン”
そう言うと陽希は机の上にお菓子を置いて席に戻って行った