シンデレラは恋に臆病
「いいえ。空いてません」

素っ気なく返事を返すが、私のお腹がギュルルッと鳴った。

……うっ、なぜこのタイミングで鳴るの!

この裏切り者!

私は赤面しながらお腹を強く押さえる。

でも、私のお腹はその後もぎゅるるるっと鳴り続け、この場に要るのが恥ずかしくなった。
「お腹空いてるみたいだな」

伊達さんがそんな私を見てククッと声を出して笑う。

「紳士なら笑わず、聞こえなかったフリするものですよ」

私は悔し紛れに憎まれ口を叩く。

「誰が紳士って言った?」

伊達さんは私の腕を掴むとニヤリと笑った。
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