シンデレラは恋に臆病
「てっきり女の子らしいイタリアンとかフレンチの店に連れていかれるんだと思っていたが……」

「男っぽくて悪かったですね」

「いや。思い込みってよくないって気づかされたよ」

伊達さんがまじまじと私を見て頬を緩める。

その笑顔を見てトクンと胸が高鳴った。

イケメンの笑顔は瞬殺力が半端ない。

落ち着け私。この男にはまるな。

こんな意地悪な男、惚れても不幸になるだけだ。

「うちの社員にならないって話断ったみたいだけど、理由を聞いていいかな?」

「秘書室みたいに華やかな場所で仕事をしたいんです。いい出会いがありそうじゃないですか?」

私が夢見がちの目でそう言うと、伊達さんはハハッと人をバカにしたような笑みを浮かべた。
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