シンデレラは恋に臆病
いつもと一緒でいい。

普通でいれば、伊達さんに変に思われない。

何か言われても、仕事以外の話はしなければいい。

二人きりにならなければいいんだ。

ビクビクしながら営業部のオフィスに入ると、そこに伊達さんの姿はなかった。

ホッと肩を撫で下ろす。

ホワイトボードの伊達さんの予定をチェックすると、今日は直出で午後戻りになっていた。

とりあえず午後までは安心だ。

自席に着くと、いつものように営業さんが慌ただしくやって来た。

「城野さ~ん、これ発注しといて」

「城野さん、コピー機が紙詰まりでさあ」

「至急契約書が欲しいんだけど、すぐに用意してもらえるかな」
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