シンデレラは恋に臆病
私の心は凄く乱れているのに、仕事は待ってくれない。

自分の心にムチ打って必死で目の前の仕事をこなしていく。

でも、逆にそれが良かったのかもしれない。

伊達さんのことを考えずに済んだ。

ランチの時間も食欲はなくて、自席で紅茶を飲みながらスマホを見ていると、営業の高橋君がやって来た。

彼は精悍な顔をしてて伊達さんとは違うタイプのイケメン。

年は私と同じで若手のホープだ。

他の部の女の子にも人気があって性格もいい。

「城野さん、今日は珍しく眼鏡だね」

「ちょっと寝坊しちゃって……」

作り笑いをして言葉を濁す。

「眼鏡も知的な感じで似合うよ。今夜空いてたら、夕飯一緒に食べに行かない?」

高橋君は企画部の佐藤さんと付き合ってるって噂があったけど、もう別れたのかな?
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