あの夏に僕がここへ来た理由
ひまわりが家に帰り着くと、さくらは玄関のポーチに座って待っていた。
「ただいま」
ひまわりが疲労困憊の顔で言うと、さくらは切ない顔で頷いた。
「おかえり。
お昼過ぎに、お兄ちゃん達が来た。
今日、帰るからって」
さくらはそう言うと、涙を浮かべていた。
「私、お兄ちゃんに言ったの。
海人さんの居場所を教えてって。
ひまちゃんは、今日の日の出と同時に海人さんを捜しに出て行ったんだよって。
お兄ちゃんのやってることは、余計なお世話だよ。
ひまちゃんと海人さんのこれからは、二人で解決していくことでしょ?
お兄ちゃんのしていることは、妹の私でも理解できないし許せないって言ってやったの。
お願いだから居場所を教えてって、何度も頼んだんだけど・・・」
さくらは、泣きながらそう言った。