君へ
君
「何してんの?」
高校に入学してから
俺は毎日の様にここに来ていた
「ぇ…」
「そこ、俺の場所。」
この非常階段に
俺以外の人が居るのは初めてだった
「ごめん」
…泣いてる?
「なんかあったの?」
「…」
「今日だけな?」
驚いた顔で俺を見た君。
このとき俺は
柄でもなく
ドキっとしたんだ…
「きょ…今日だけここ貸してやるから、ってことだよ!」
そぉ言って立ち去ろうとした時だった
「ここっていい場所だね」
「…あぁ。」
立ち去る雰囲気でもなくなってしまったので
とりあえず彼女の横に座ってみる
…
長い沈黙に耐えられなくなった俺ゎふと空を見た
「この高校って屋上ねぇだろ?だからここが1番空に近いんじゃん?」
「…空が好きなの?」
「あんま好きじゃねぇかな。ただ風が気持ちいいだろ?」
俺の答えに君は
悲しい顔をしたね
「ぁ…でも空ってデカイよな!」
「うん!」
「君は空好きみたいだね」
「空だけはあたしのことちゃんと見てるから…」
そぉ言って笑った君の横顔はとても寂しそぉだった
「これからも、ここ来ていいよ!」
君の笑顔を見たくて、
俺は君が喜びそぉなことを必死で探した