ホラーボックス
1章 出会い
はぁ。今日も憂鬱。
いつものように窓の外見ている。
いつまでこんなことしているんだろう。
でも友達なんか作れない。どうせ嫌がられるんだから。
あ、運動場に大池先輩がいる。
かっこいいなぁ。
唯一男の人と喋ったのって大池先輩だけなんだよなー。確かバスケ部の見学の時に知り合…「ドン!!」
「痛!!」
「ごめーん!どこぶつけた?」
「あ、大丈夫です。」
「大丈夫じゃないよ〜(><)ほら、顔見せて」
(あぁ、こーゆー女子苦手だな)
「あぅあ…」
「………」
(どうせまたブスとでも言うのであろう)
「か…か……」
「?」
「かわいい!!!」
「え?」
「あのさ!」
「なんといいました?」
「今度ね!…」
(やっぱり話は聞かないと…)
「男女で廃墟に行くんだけど、あなたも来ない?」
「は?」
「あ、えっと自己紹介まだだったね!」
「私は原田飛鳥はらだあすか!よろしく」
「わ、私は天野夏奈香あまのななかよろしく」
「それで、夏奈香ちゃん、行こー!」
「え?」
「はい、けってーい!」
「え、あ、行くんですか?」
「いやなの?」
「…」
「おし!じゃ、連れていきたい男子誘っておいてね〜!」
「あ、はい…」
はぁ。また飲み込まれた。
断りたい。行きたくない。
でもここで断ったら折角の友達が消える。
嫌でも行くしかないか。。。
ん?でも男子は誰を誘えばいいんだ?
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