ズボラ女が恋する瞬間
「・・・だ、め」

「我慢すんな」


ビクン・ビクンッと自制の効かなくなった、あたしの身体を、優しく三浦は抱きしめた。

その温もりに、バカみたいに愛なんて感じてしまう。

そんな三浦に、すべてを委ねるよう身を託す。


「あかり」

「み・・・」

「大翔」


三浦と呼ぼうとあたしの言葉遮り、訂正するように三浦は言う。


「大翔」


名を呼ぶと、三浦は満足気に笑みを浮かべる。


「・・・好き」

「このタイミングかよ」


歪む視界に、遠のく意識の中。


「俺の方がずっと前から、お前が欲しくて堪らなかった」


こんな風に、求められたことがないからか?

どんな愛の言葉より、心が満たされた。

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