ズボラ女が恋する瞬間
目を覚ました時、身体は異様な怠さに襲われる。

おかげで、起き上がる気力もない。

隣で眠る、三浦の髪の毛に手が触れる。

意外と、柔らかい。

人差し指でクルクルと髪で遊んでいると、三浦の瞳が開く。


「何、人の髪で遊んでんだよ」

「何となく」


特に理由はないが、手触りが良く、止める気もない。


「柔らかくて、気持ち良い」

「気持ち良いこと、シタばっかじゃん」


シタって、生々しい。

もう少し、言い方があるでしょうに。

むしろ、そのことについて触れないで頂きたい。


「なぁ、今日何する?」

「寝ます」


できることなら、起き上がることもしたくない。

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