ズボラ女が恋する瞬間
加藤の背を見送り、あたしは2人の元へと向かう。


「どうしたんですか?」

「あぁ・・・お迎え」


新井は歯切れが悪く、苦笑い浮かべている。


「なら、美緒呼んできましょうか?」

「あ、大丈夫だよ。もう少し待ってみるから」

「そうですか。じゃ、また会社で」


新井にそう言い残し、その場を後にしようとしたら・・・


「おい」


大翔に引き止められる。


「何ですか?」

「さっきの男、誰?」


さっきの男?

あぁ、加藤のことか。


「高校の同級生です」

「だろうな。今日は、同窓会なんだろ?」


知っていて、何を聞きたいのだろう?

さっぱり、大翔の意図が理解できない。

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