ズボラ女が恋する瞬間
「たぶん、加藤くんのせいで別れることはないと思う。加藤くんは、絶対に美緒を傷付けるようなことはしないと思うから」

「随分、信用してんだなぁ」

「昔、高校時代にね?加藤くんが美緒を好きなんじゃないかって、男の子たちが加藤くんのことを揶揄ったことがあったの」


よくある、思春期の子どものイタズラみたいなもの。


「当時、美緒には付き合いたての彼氏がいて、変な噂でそんな美緒たちの仲が気不味くならないように、ワザと加藤くんは嘘を付いた。自分が好きなのは、あたしだって」


そのせいで、今も美緒は誤解をしている。

美緒のためについた嘘のせいで、加藤は自分の首を絞めている。

そんな加藤を想うと、報われない星の元に生まれてしまった人のように思えて、不憫に感じてしまう。

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