ズボラ女が恋する瞬間
そして意を決して、車から降りる。

重い足取りで、マンションの中へと足を踏み入れる。

マンションに入ってすぐに、部屋ごとに分かれたポスト視界に入る。

自分の部屋のポストには、溢れんばかりの手紙が入っていた。

いつの間にか止まったはずの震えが、また始まる。

ポストを開けると、バサバサッと音を立てて手紙が落ちてくる。

この手紙の数だけ、手紙の送り主はワザワザここまで来た。

もしかしたら、今も怯えるあたしを見ているかもしれない。

そんなことを思い始めたら、悪い方へ悪い方へと思考が向かう。


「大丈夫か?」


この状況で突然声を掛けられ、悲鳴にも似たような声が漏れる。

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