ズボラ女が恋する瞬間
でもいつからだったか、わからない。

気付いたら、本当の自分がわからなくなっていた。

同棲して居た家に帰るのが、憂鬱で・・・

その当時していた、ファミレスでのバイトの時間を遅い時間にしていた。

なるべく、彼と一緒にいないように・・・

彼を、嫌いになったわけじゃない。

彼は付き合い始めの頃と変わらず、真面目で、誠実で、とても優しい人だった。

でも、心が悲鳴を上げていた。

あたし自身を見て。と・・・

あたし自身が、彼の理想のあたしに塗り替えられていく。

その現実が、息苦しかった。

そんな頃、彼の転勤が決まった。

好きだから、一緒に居たいはずなのに・・・

離れたくないのに、あたしは心のどこかでホッとしていた。

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