ズボラ女が恋する瞬間
転勤して、彼と距離が出来て・・・

あたしは初めて、彼の存在を認識できた気がした。

目を覚めした時、おはようと言える存在が居ないのは、こんなにも淋しいものなの?

バイトから帰って来た時、ベットに誰かの温もりがないのが、こんなにも心細いものなの?

極当たり前だった日々の変化に、心が動揺していた。

でも、人は慣れるもので・・・

彼の居ない生活にも慣れ、徐々に減る連絡にさえ、何も思わなくなっていった。

そんなあたしと彼の間に、信頼なんて強い絆はない。

それは、きっと彼も理解している。

なのに、どちらも口に出さない。

口を閉ざしたまま、月だけが流れ・・・

今の状況を生み出している。

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