小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
男の子にしては少し小柄なサトルが背伸びしてる姿はなんだかカワイイ。

またこんなこと言ったらサトル、怒っちゃうね。


「それよりサトル、今日部活ないのかなぁ?」


「あーそういえばそうだね。」


サトルはサッカー部なのに、なんでいるんだろ?

サトルがなんとかフックをねじこんで机からおりてきた。


「サトル−!今日部活は?」

ヤヨが聞く。


「今日はなんか知らねぇけど学園祭準備で休み!」


「そーなんだぁ−!じゃあいっぱいこき使わせてもらうね−!」


委員でもないのに威張って言うマユ。


みんなで笑い合うこの時間。


私も笑ってる。




何でだろう?



不思議だけど、
怖いくらいに普通に過ごしている自分がいた。



「じゃーみんな!1回試しにやってみよっ!」


ヤヨが声をあげるとみんな集まって来た。


「とりあえずテキトーに仕切りの中に入って〜!」


私、サトル、マユ、そしてクラスメートの田口くん、綾瀬さん、ヨウくんの順番で6人が仕切りの間に入った。


まずは先頭の私に係りの人にふんしたヤヨがテーマの書いてあるカードを見せる。




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