小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
トゥルルルル―…
トゥルルルル―……
再びハルトのケータイが叫ぶ。
「…また…電話…?」
「…ったく…誰だよ…。」
「いいよ?出て?」
「ごめんな。すぐ終わらすから。」
ハルトはベッドから滑るようにおりるとケータイが置いてあるテーブルへと歩いていく。
その間もケータイは鳴り続けている。
催促するように。
私たちを夢から引きずり下ろそうとするかのように…。
「…あ…。」
ケータイを手に取ったハルトの表情が曇る。
「……?」
私は黙ってその様子を見守っていたけど、自分もそっとベッドから出て服を身に付けた。
まだケータイは鳴り続けている。
「出ない…の?」
嫌な予感を感じながらも服を着終わりハルトに聞く。
「……ナナコから。」
「えっ…!?」
思いがけない名前に鼓動が波打つ。
―――ドクン…!
……大丈夫。
きっと、大丈夫……。
トゥルルルル―……
再びハルトのケータイが叫ぶ。
「…また…電話…?」
「…ったく…誰だよ…。」
「いいよ?出て?」
「ごめんな。すぐ終わらすから。」
ハルトはベッドから滑るようにおりるとケータイが置いてあるテーブルへと歩いていく。
その間もケータイは鳴り続けている。
催促するように。
私たちを夢から引きずり下ろそうとするかのように…。
「…あ…。」
ケータイを手に取ったハルトの表情が曇る。
「……?」
私は黙ってその様子を見守っていたけど、自分もそっとベッドから出て服を身に付けた。
まだケータイは鳴り続けている。
「出ない…の?」
嫌な予感を感じながらも服を着終わりハルトに聞く。
「……ナナコから。」
「えっ…!?」
思いがけない名前に鼓動が波打つ。
―――ドクン…!
……大丈夫。
きっと、大丈夫……。