小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
「…出て?」
「……でも……」
「いいからっ…出て?」
私はそれだけ言うとバスルームへ向かった。
話、聞かれたくないかも知れない。
…というか…
聞くのが怖い…私自身が…。
バスルームの扉を閉めるとほぼ同時にケータイの着信音が止まった。
出たの…かな…?
何の話…?
不安は渦巻く…。
大丈夫!
大丈夫だよ…!
なんでもない。
きっと、そう。
………。
コンコン…
ノックする音に飛び上がるほど驚いた。
「ナナ…?出てきて…?」
ハルトの声はどこかに消えそうな、そんな声に聞こえた。
ドアを開けると青ざめたハルトの顔。
「…どした…の…?」
怖い。
――ドクン…
――ドクン…
激しく波打つ胸。
壊れそう……。
さっきまであんなに愛に包まれていたこの体は、今にも分解してしまいそうなくらいの不安に包まれる。
ハルトは口を開いた。
そして
私の心は潰れた。
「……でも……」
「いいからっ…出て?」
私はそれだけ言うとバスルームへ向かった。
話、聞かれたくないかも知れない。
…というか…
聞くのが怖い…私自身が…。
バスルームの扉を閉めるとほぼ同時にケータイの着信音が止まった。
出たの…かな…?
何の話…?
不安は渦巻く…。
大丈夫!
大丈夫だよ…!
なんでもない。
きっと、そう。
………。
コンコン…
ノックする音に飛び上がるほど驚いた。
「ナナ…?出てきて…?」
ハルトの声はどこかに消えそうな、そんな声に聞こえた。
ドアを開けると青ざめたハルトの顔。
「…どした…の…?」
怖い。
――ドクン…
――ドクン…
激しく波打つ胸。
壊れそう……。
さっきまであんなに愛に包まれていたこの体は、今にも分解してしまいそうなくらいの不安に包まれる。
ハルトは口を開いた。
そして
私の心は潰れた。