管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)


「そこ!!ぼーっとしてんな!!」


突然怒鳴られ、ハッとする絢。


目の前を何台も、手付かずのプリンターが流れて行き、隣の工程もあたふたしていた。


連携している部分もあり、そこが抜けると付けられないパーツもある。


「す、すみません!!」


慌てて何とかしようとするが、流れてしまったものはやり直すしかない。


ラインが止まる。


「何やってんだ!!やる気ないんなら邪魔になるから、帰れ!!」


蒼真に怒鳴られ、小さくなる。


「すみません!!ちゃんとやりますっ!!」


「次ミスったら、本当に帰ってもらうぞ!代わりはいるんだからな」


「……はい」


「何か蒼真さん、いつもより機嫌悪いみたい。何かあったのかしら」


「彼女と喧嘩でもしたのかな」


周りでオバサマたちが、ひそひそと囁く。


「黙って仕事に集中しろ!」


さすがに全員、ひいっ、となる。


舌打ちすると、とりあえずフォローに入る蒼真。


脇によけたパーツが足りない数台分を後ろの作業台で取り付ける。


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