HERO
「…おはよ… あ!お兄ちゃん!」
「おう!おはよぉ。」
「健、おはよぉ…」と言ってみたが、私のことは無視…
「ねぇねぇ、お兄ちゃん、今日もあちょべるの?」
「う~ん… 今日はお昼から仕事だから、もうちょっとしたら帰らなきゃ。」
「ええっ?!」
「えぇっ?!」
健と私の声が重なった。
「……あのぉ、ダメですかぁ?」
藤居くんが困った顔でそう言った。
――――ダメです!
って言いたかった。
けど…
それこそ、ダメです。
すると、健が言った。
「パパもね、いっちゅもおちごとだって言って、いなくなっちゃうんだよ。ちょれで、ママが泣いちゃうんだよ。でも、ほんとに困っちゃったときは、ヒーローがたちゅけにきてくれるんだよ。ヒーローがパパならいいのに…」