HERO
「ごめん…健…」
もう、何もしゃべれなかった。
健を抱いたまま、ウカレッドは、雅史のいるリビングへ入っていく。
「…失礼します。」
「な…なんだ? どういうこと?」
突然のウカレッドの登場に、状況を読めない雅史。
当然だ…
「………あのね、まぁくん、」そう言いかけたとき、
「僕が、…僕はひとみさんの高校時代の同級生で…」
そう言った後、ゆっくりと健を私に渡して、ウカレッドは覆面をはずした…
「…藤居といいます。」
グッと、雅史をまっすぐにみつめたまま、藤居くんは言った。